はじめに
ここでは、中東とも呼ばれる西アジア・中央アジアの気候について説明していきましょう。
緑が西アジアで紫が中央アジアです。
砂漠とステップ
この地域では、降水量が圧倒的に少なく、乾燥した地域が多いです。
大半の地域の年間降水量が250mm以下で、
オアシスと呼ばれる湧水の地域を除くと、あとは砂漠が広大な面積を占めています。砂漠とはいっても、サハラ砂漠のような砂だらけではなく、
岩石を多く含んだ砂漠であるのが特徴です。
一方で、砂漠の周辺には
ステップ気候と呼ばれる、夏や冬など一定の季節にのみ降水量が多くなる気候区が存在します。砂漠とステップ気候はセットになっていることが多いので、覚えておきましょう。
砂漠を囲むようにしてステップ気候が存在している
ステップ気候の中で特に雨量の多い地域には
黒土が形成されやすく世界有数の農牧地帯であることも少なくありません。