鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)の反応
鉄には鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)と2種類のものがあります。
「(Ⅱ)」は酸化数が+2、「(Ⅲ)」は酸化数が+3ということです。
+2のものを酸化させると+3に、+3のものを還元すると+2になります。
鉄は酸化すると
酸化鉄になりますが、+2のものが酸化すると
酸化鉄(Ⅱ)に、+3のものが酸化すると
酸化鉄(Ⅲ)となり、前者は黒色、後者は赤褐色となります。いわゆる黒錆と赤錆ですね。
鉄(Ⅱ)の反応

を含む水溶液は淡い緑色をしています。この水溶液に強塩基のものを加えると緑白色の
水酸化鉄(Ⅱ)が沈殿します。
また、
ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)カリウム水溶液を加えると、青色沈殿が起こることも併せて覚えておきましょう。シアンが青色であると覚えていると理解がしやすいです。
鉄(Ⅲ)の反応

を含む水溶液は、黄褐色をしています。この水溶液に強塩基のものを加えると赤褐色の
酸化鉄(Ⅲ)が沈殿します。