manapedia
更新日時:
鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)の反応の違い
著作名: 藤山不二雄
39,445 views
鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)の反応

鉄には鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)と2種類のものがあります。
「(Ⅱ)」は酸化数が+2、「(Ⅲ)」は酸化数が+3ということです。
+2のものを酸化させると+3に、+3のものを還元すると+2になります。

鉄は酸化すると酸化鉄になりますが、+2のものが酸化すると酸化鉄(Ⅱ)に、+3のものが酸化すると酸化鉄(Ⅲ)となり、前者は黒色、後者は赤褐色となります。いわゆる黒錆と赤錆ですね。

鉄(Ⅱ)の反応

 を含む水溶液は淡い緑色をしています。この水溶液に強塩基のものを加えると緑白色の水酸化鉄(Ⅱ)が沈殿します。



また、ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)カリウム水溶液を加えると、青色沈殿が起こることも併せて覚えておきましょう。シアンが青色であると覚えていると理解がしやすいです。

鉄(Ⅲ)の反応

 を含む水溶液は、黄褐色をしています。この水溶液に強塩基のものを加えると赤褐色の酸化鉄(Ⅲ)が沈殿します。

 


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。






化学