ヘンリーの法則
一定の温度において、
一定量の溶媒に溶けることができる気体の物質量は、その気体の圧力に比例します。要するに、
圧力が強ければよく溶けるということです。
この法則を
ヘンリーの法則と言います。
混合気体では?
では混合気体の場合はどうでしょうか。
混合気体の場合は、
混ざっている気体の溶解度は、それぞれの分圧に比例します。
溶ける気体の体積は?
一方で、溶ける気体の体積はどうなるでしょうか?
実は体積は、
測定した圧力のもとでは一定となります。
なぜかというと・・・
ざっくり言うと、圧力が高いということはより多く押し込めるということですので、押し込んだ分だけ体積は減ることになります。例えば、圧力を2倍にすると体積は1/2になります。(これは
ボイルの法則そのものです)。…ⅰ
圧力が2倍になると物質量は2倍の量が溶かせるということは、2倍にせずに同じ圧力下で考えると体積が2倍分の気体を溶かせるということになります。…ⅱ
つまりⅰとⅱより、2倍になった体積がけっきょく1/2にされてしまうので、プラスマイナスゼロということなんですね。
ですので、体積は一定という表現は結果だけをみたもので、
実は体積は圧力に比例して増えて、そのあと増えた分だけ減少しているんです。
結果的に反応前と体積は変わらないとなるわけですね。