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古文単語「おしひしぐ/押し拉ぐ」の意味・解説【ガ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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おしひしぐ/押し拉ぐ

このテキストでは、ガ行四段活用の動詞「おしひしぐ/押し拉ぐ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ガ行四段活用

未然形おしひしが
連用形おしひしぎ
終止形おしひしぐ
連体形おしひしぐ
已然形おしひしげ
命令形おしひしげ


意味1:他動詞

押しつぶす

[出典]五月ばかりなどに 枕草子
「蓬の、車に押しひしがれたりけるが、輪の回りたるに、近ううちかかりたるもをかし。」

[訳]:蓮で、牛車に押しつぶされたものが、(牛車の)車輪がまわるにつれて、(窓の)近くに(あがってきて)掛かるのは趣があってよい。


意味2:他動詞

押さえつける

[出典]:宮に初めて参りたるころ 枕草子
「大かた『心づきなし』とおぼゆれば、さるをりも、おしひしぎつつあるものを、まいていみじ。憎し。」

[訳]:(くしゃみは)だいたいにおいて「気に入らない」と思うので、(自分がくしゃみがでそうな)そのような場合も、押さえつけているのに、まして(私の発言にあわせたかのように誰かがくしゃみをしたのは)ひどい。しゃくに障る。


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