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世界史における文化と文明とは 世界史用語71
著作名: ピアソラ
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世界史における文化と文明とは

文化と文明は、人類の歴史において重要な役割を果たしてきた概念です。しかし、これらの概念は一様に定義されているわけではなく、時代や地域によって異なる意味を持ってきました。

文化と文明の定義と発展の過程

文化とは、ある集団の人々が共有する言語、信仰、価値観、習慣、芸術、技術などの生活様式です。文化は、人間が自然環境や他の集団との関係の中で創造し、伝承し、変化させてきたものです。文化は、人間の行動や思考に影響を与えるとともに、人間によって影響を受ける相互作用的な性質を持っています。

文明とは、文化の一種であり、都市、国家、文字、余剰生産、階層制、専門化などの特徴を持つ複雑な社会です。文明は、文化と同様に、人間が自然環境や他の集団との関係の中で発展させてきたものですが、文化よりも高度な組織化と規模を持っています。文明は、文化の多様性や交流を促進するとともに、文化の衝突や競争を引き起こす矛盾した性質を持っています。



文化と文明の発展の過程は、人類の歴史の中でさまざまな段階を経てきました。最初の文化は、約20万年前に現れたホモ・サピエンスの狩猟採集社会において形成されました。この時期の文化は、言語、宗教、芸術、道具などの基本的な要素を持っていましたが、定住や文字などの要素は持っていませんでした。約1万年前には、農業の発明によって、人間は定住生活を始め、余剰生産や専門化を可能にしました。この時期の文化は、家族や部族を超えた社会的な結びつきや、神話や伝説などの物語を持っていましたが、都市や国家などの要素は持っていませんでした。

約5000年前には、最初の文明がメソポタミアやエジプトなどの地域において出現しました。この時期の文明は、都市、国家、文字、法律、貨幣、建築などの要素を持っていましたが、世界的な規模や交流は持っていませんでした。約2500年前には、古代ギリシアやローマなどの文明が地中海地域において発展し、哲学、科学、芸術、政治などの分野で高い成果をあげました。この時期の文明は、民主制や共和制などの政治体制や、キリスト教などの普遍的な宗教を持っていましたが、内部の対立や外部の侵略によって衰退しました。

約1500年前には、中華文明やインド文明などの文明がアジア地域において繁栄し、仏教や儒教などの思想や、紙や羅針盤などの発明を生み出しました。この時期の文明は、統一された帝国や多様な民族を持っていましたが、ヨーロッパやアフリカなどの他の地域との交流は限られていました。約500年前には、ルネサンスや宗教改革などの運動がヨーロッパ地域において起こり、人文主義や科学革命などの思潮や、印刷術や火器などの技術を生み出しました。この時期の文明は、個人の自由や理性を重視する文化を持っていましたが、植民地主義や奴隷制などの暴力や不平等も持っていました。

約200年前には、産業革命やフランス革命などの変革が世界各地において起こり、資本主義や社会主義などの経済体制や、民族主義や人権主義などの政治理念を生み出しました。この時期の文明は、工業化や都市化などの社会変動や、鉄道や電信などの交通通信の発展を経験しましたが、帝国主義やナショナリズムなどの対立や紛争も経験しました。約100年前には、第一次世界大戦や第二次世界大戦などの戦争が世界規模で起こり、ファシズムや共産主義などのイデオロギーや、原子爆弾やロケットなどの兵器を生み出しました。この時期の文明は、民主化や国際化などの進歩や、人種差別やジェノサイドなどの悪行を目撃しました。約50年前には、冷戦の終結やグローバリゼーションの加速などの現象が世界において起こり、多極化や多文化化などの傾向を生み出しました。この時期の文明は、人権や環境などの普遍的な価値や、インターネットやスマートフォンなどの革新的な技術を持っていましたが、テロリズムや貧困などの脅威や問題も持っていました。現在に至るまで、文化と文明は、世界史においてさまざまな変化や挑戦に直面しながら、発展し続けています。




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