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旧石器時代の骨角器とは その種類と作り方 世界史用語37
著作名: ピアソラ
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旧石器時代の骨角器とは

旧石器時代の骨角器とは、動物の骨や角、牙などを材料として作られた道具のことです。骨角器は、人類の歴史の中で最も古い時代から使用されており、石器と並んで人類の文化の発展に重要な役割を果たしました。

骨角器の種類と製作方法

骨角器には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、骨や角などを割ったり削ったりして作られた簡易的な道具で、骨角器の中でも最も古いものにあたります。この種類の骨角器は、石器と同じように打撃や摩擦といった技法で加工され、石器と同じような形や用途を持っていました。例えば、骨の先端を尖らせたものは、銛・槍・針など、石の槍先や矢じりと同じように投擲や刺突に使われました。また、骨の縁に切れ目を入れたものは、石のナイフや剥製器と同じように切断や剥ぎ取りに使われました。この種類の骨角器は、約150万年前のアフリカで最初に出現し、ネアンデルタール人や旧人などの旧人類によっても広く使用されました。



もう一つの種類は、骨や角などを削ったり磨いたりして作られた精巧な道具で、骨角器の中でも比較的新しいものにあたります。この種類の骨角器は、骨や角などの素材の特性を生かして形作られ、石器とは異なる形や用途を持っていました。例えば、骨や角の一部を切り出して溝を入れたものは、ブリンと呼ばれる道具で、骨や角や木などを彫るのに使われました。また、骨や角の中空部分を利用して穴を開けたものは、針や管といった道具で、縫い物や音楽などに使われました54。この種類の骨角器は、約7万5000年前のアフリカで最初に出現し、新人やクロマニョン人などの新人類によって広く使用されました。

骨角器の用途と意義

骨角器は、人類の生活に様々な用途と意義をもたらしました。まず、骨角器は、狩猟や採集といった食料の確保に大きく貢献しました。骨角器は、石器と比べて軽くて丈夫で、動物の皮や肉や骨などを加工するのに適していました。骨角器によって、人類は、より多くの動物を捕獲し、より効率的に解体し、より有効に利用することができました。骨角器は、動物の皮をなめしたり、動物の骨を削るなどの作業にも使われ、動物の資源を無駄なく活用することができました。

次に、骨角器は、衣服や装飾品といった文化の発展に大きく貢献しました。骨角器は、石器と比べて柔軟で細かくて、繊維や皮や骨などを縫うのに適していました。骨角器によって、人類は、より暖かくて快適な衣服を作ることができました。骨角器は、動物の牙や骨や貝殻などを穿ったり彫ったりといった作業にも使われ、装飾品やアクセサリーを作ることができました。骨角器は、動物の角や骨や牙などを素材として、彫刻や絵画といった芸術作品を作ることもできました。

骨角器は、人類の歴史の中で最も古い時代から使用されてきた道具であり、人類の文化の発展に重要な役割を果たしました。骨角器は、石器とは異なる素材の特性を生かして形作られ、石器とは異なる形や用途を持っていました。骨角器は、食料の確保や文化の発展やコミュニケーションの発展といった人類の生活に様々な用途と意義をもたらしました。骨角器は、人類の知恵と技術と創造性の証であり、人類の歴史と文化の発展に寄与したといえるでしょう。

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