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石核石器とは 旧石器時代の石器 世界史用語25
著作名: ピアソラ
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石核石器とは

石核石器とは、原石から剥がした残りの部分(核)を利用した打製石器のことです。石核石器は、人類が最初に作った道具の一種であり、約250万年前から約10万年前までの旧石器時代に広く使われました。石核石器は、切る、削る、掘る、割るなどの様々な用途に適応できる多機能な道具でした。

石核石器の代表的なものに、礫石器と握斧があります。礫石器は、丸い礫に片面から数回打撃を加えて刃を作ったもので、最も原始的な石器です。礫石器は、アフリカやアジアなどの世界各地で発見されており、ヒト属の祖先や初期のホモ・サピエンスが使用していたと考えられています。握斧は、原石の全面を涙滴型や卵型に加工し、手で握って使う斧状の石器です。握斧は、約170万年前から約30万年前までのアシューレ文化期に発達しました。握斧は、ヨーロッパやアメリカなどの寒冷地や森林地帯で多く見られます。

石核石器は、人類の知能や技術の発展を示す重要な遺物です。石核石器の製作には、原材料の選択や打撃方法や角度などの計画的な思考が必要でした。また、石核石器は、人類が自然界に存在しない形や機能を創造する能力を持っていたことを証明しています。さらに、石核石器は、人類が社会的なコミュニケーションや協力を行っていたことを示唆しています。

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