|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
地質年代 世界史用語1 |
著作名:
ピアソラ
6,613 views |
地質年代とは:地球の進化と生命の誕生
地球は約46億年前に誕生したと考えられています。その歴史を地層の重なり具合や化石の分布などの証拠に基づいて分類することができます。このようにして分類された地球の歴史の区分を地質年代と呼びます。地質年代は、大きく始生代・原生代・古生代・中生代・新生代の5つに分けられますが、その中でも始生代と原生代は地球の歴史の約88%を占めており、生命の誕生や進化の過程を知る上で重要な時代です。
始生代
始生代は、地球が誕生した約46億年前から約38億年前までの約8億年間を指します。この時代は、地球がまだ不安定で高温だったため、固体の地殻が形成されるまでに時間がかかったと考えられています。また、大気も酸素がほとんど含まれておらず、主に二酸化炭素やメタンなどの還元性の気体で構成されていました。このような環境では、生命は存在できなかったとされています。
始生代の地層は、現在ではほとんど見つかっておらず、その詳細は不明です。しかし、一部の岩石に含まれる同位体比や微量元素の分析から、始生代には太陽系内の他の天体と衝突することで大量の物質が加わったり失われたりした可能性が示唆されています。また、始生代後期には、初期の海洋が形成されたと考えられています。
また、地球がまだ形成途中だった時代であり、その後の原生代や古生代における地球環境や生命の進化に影響を与えた時代と言えます。
原生代
原生代は、始生代から約25億年前まで期間を指します。この時代は、地球環境や生命にとって大きな変化が起こった時代で、さらに前期原生代(アーキアン)と後期原生代(プロテロゾイック)に分けられます。
古生代
古生代は、エディアカラン(新原生代クライオジェニアンの終わりから古生代カンブリア紀の始まりまでの約6億2000万年前〜約5億4200万年前)から約2億5000万年前までの約2億9000万年間を指します。この時代は、地球上に動物が広がり、多様化し、絶滅するというサイクルが始まった時代です。古生代は、さらにカンブリア紀(カンブリア)、オルドビス紀(オルドビス)、シルル紀(シルル)、デボン紀(デボン)、石炭紀(石炭)、ペルム紀(ペルム)に分けられます。
カンブリア紀(カンブリア)
カンブリア紀は、エディアカランから約5億4000万年前までの約5000万年間を指します。この時期には、動物の進化にとって最も重要な現象が起こりました。それは、カンブリア爆発と呼ばれる現象です。カンブリア爆発とは、短い時間のうちに、動物界のほとんどの主要な門や綱が出現したという現象です。カンブリア爆発の原因については、様々な仮説が提唱されていますが、確定的なものはありません。カンブリア紀の動物は、軟体動物や節足動物などの無脊椎動物が主であり、骨格や殻などの硬い部分を持つものが多かったです。これらの動物の化石は、世界各地で発見されており、特にカナダのバージェス頁岩や中国の澄江動物群などは有名です。
カンブリア紀は、動物界の基本的な枠組みが形成された時代であり、生物多様性の爆発的な進化が始まりました。
中生代
中生代は、ペルム紀から約6500万年前までの約1億8500万年間を指します。この時代は、地球上に恐竜が支配し、植物や動物がさらに多様化した時代です。中生代は、さらに三畳紀(三畳)、ジュラ紀(ジュラ)、白亜紀(白亜)に分けられます。
三畳紀
三畳紀は、ペルム紀から約2億5000万年前までの約4億5000万年間を指します。この時期には、パンゲア大陸が分裂し始め、気候や地形が変化しました。三畳紀には、初めて恐竜や哺乳類などの四肢動物が出現した時期があります。これらの動物は、爬虫類から進化し、その後の恐竜や哺乳類へと発展することになりました。また、三畳紀には、初めて被子植物や昆虫などの陸上生物が多様化した時期もあります。これらの生物は、花や果実などの構造を発達させ、受粉や種子散布などの方法を多様化させました。
三畳紀は、パンゲア大陸が分裂した時代であり、生命の多様性が飛躍的に進化した時期です。
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
新生代 世界史用語2
>
ジャルモ メソポタミアの古代遺跡 世界史用語53
>
グリマルディ人とは 世界史用語35
>
ドラヴィダ語族とは 世界史用語86
>
旧人とは その特徴とネアンデルタール人 世界史用語28
>
ラミダス猿人とは その生息地と生活 世界史用語16
>
最近見たテキスト
地質年代 世界史用語1
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
世界史
- 先史時代
- 先史時代
- 西アジア・地中海世界の形成
- 古代オリエント世界
- ギリシア世界
- ヘレニズム世界
- ローマ帝国
- キリスト教の成立と発展
- アジア・アメリカの古代文明
- イラン文明
- インドの古代文明
- 東南アジアの諸文明
- 中国の古典文明(殷・周の成立から秦・漢帝国)
- 古代の南北アメリカ文明
- 東アジア世界の形成と発展
- 北方民族の活動と中国の分裂(魏晋南北朝時代)
- 東アジア文化圏の形成(隋・唐帝国と諸地域)
- 東アジア諸地域の自立化(東アジア、契丹・女真、宋の興亡)
- 内陸アジア世界の形成
- 遊牧民とオアシス民の活動
- トルコ化とイスラーム化の進展
- モンゴル民族の発展
- イスラーム世界の形成と拡大
- イスラーム帝国の成立
- イスラーム世界の発展
- インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化
- イスラーム文明の発展
- ヨーロッパ世界の形成と変動
- 西ヨーロッパ世界の成立
- 東ヨーロッパ世界の成立
- 西ヨーロッパ中世世界の変容
- 西ヨーロッパの中世文化
- 諸地域世界の交流
- 陸と海のネットワーク
- 海の道の発展
- アジア諸地域世界の繁栄と成熟
- 東アジア・東南アジア世界の動向(明朝と諸地域)
- 清代の中国と隣接諸地域(清朝と諸地域)
- トルコ・イラン世界の展開
- ムガル帝国の興隆と衰退
- ヨーロッパの拡大と大西洋世界
- 大航海時代
- ルネサンス
- 宗教改革
- 主権国家体制の成立
- 重商主義と啓蒙専制主義
- ヨーロッパ諸国の海外進出
- 17~18世紀のヨーロッパ文化
- ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成
- イギリス革命
- 産業革命
- アメリカ独立革命
- フランス革命
- ウィーン体制
- ヨーロッパの再編(クリミア戦争以後の対立と再編)
- アメリカ合衆国の発展
- 19世紀欧米の文化
- 世界市場の形成とアジア諸国
- ヨーロッパ諸国の植民地化の動き
- オスマン帝国
- 清朝
- ムガル帝国
- 東南アジアの植民地化
- 東アジアの対応
- 帝国主義と世界の変容
- 帝国主義と列強の展開
- 世界分割と列強対立
- アジア諸国の改革と民族運動(辛亥革命、インド、東南アジア、西アジアにおける民族運動)
- 二つの大戦と世界
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制下の欧米諸国
- アジア・アフリカ民族主義の進展
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦
- 米ソ冷戦と第三勢力
- 東西対立の始まりとアジア諸地域の自立
- 冷戦構造と日本・ヨーロッパの復興
- 第三世界の自立と危機
- 米・ソ両大国の動揺と国際経済の危機
- 冷戦の終結と地球社会の到来
- 冷戦の解消と世界の多極化
- 社会主義世界の解体と変容
- 第三世界の多元化と地域紛争
- 現代文明
- 国際対立と国際協調
- 国際対立と国際協調
- 科学技術の発達と現代文明
- 科学技術の発展と現代文明
- これからの世界と日本
- これからの世界と日本
- その他
- その他