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古文単語「つかふ/使ふ/遣ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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つかふ/使ふ/遣ふ

このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「つかふ/使ふ/遣ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「つかふ」には
①使ふ/遣ふ
②仕ふ
などの用法があるが、ここでは「①使ふ/遣ふ」を扱う。
ハ行四段活用

未然形つかは
連用形つかひ
終止形つかふ
連体形つかふ
已然形つかへ
命令形つかへ


意味1:他動詞

用立てる、使用する

[出典]竹取物語
「野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。」

[訳]:野や山に分け入って竹を取っては、いろいろなことに用立てたのでした。


意味2:他動詞

人を使役する、身辺の世話をさせる

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
使はるる人々も、年ごろならひて、たち別れなむことを...」

[訳]:(かぐや姫の)身辺のお世話をさせられている人々も、長年親しんで(いながらも)、別れてしまうことを...




意味3:他動詞

(言葉や知恵などを)
操る

[出典]ふと心劣りとかするものは 枕草子
「ふと心劣りとかするものは、男も女も、言葉の文字いやしう使ひたるこそ、よろづのことよりまさりてわろけれ。」

[訳]:不意に幻滅することですが、男性も女性も、言葉遣いを下品に操っているのは、何事にもましてよくないことです。


意味4:他動詞

(心や頭を)
働かせる

[出典]:帚木 源氏物語
「かくけしからぬ心ばへは使ふものか。」

[訳]:このような不届きな心を働かせていいものだろうか。




意味5:他動詞

手段を取る

[出典]:双六の上手 徒然草
「その手を使はずして...」

[訳]:その手をとらずに...


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