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古文単語「かいつく/掻い付く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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かいつく/掻い付く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「かいつく/掻い付く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

※「かいつく」は「かきつく」のイ音便。

「かいつく」には
①カ行四段活用
②カ行下二段活用
の用法がある。

①カ行四段活用

未然形かいつか
連用形かいつき
終止形かいつく
連体形かいつく
已然形かいつけ
命令形かいつけ


意味:自動詞

しがみつく、抱きつく

[出典]うつくしきもの 枕草子
「をかしげなるちごの、あからさまにいだきて遊ばしうつくしむほどに、かいつきて寝たる、いとらうたし。 」

[訳]:かわいらしい様子の子どもが、ほんのちょっと抱いて遊ばせかわいがっているうちに、しがみついて寝たのは、とてもかわいらしい。




②カ行下二段活用

未然形かいつけ
連用形かいつけ
終止形かいつく
連体形かいつくる
已然形かいつくれ
命令形かいつけよ


意味:自動詞

付ける

[出典]:常夏 源氏物語
「紅といふもの、いと赤らかにかいつけて、髪けづりつくろひたまへる...」

[訳]:口紅というものを、たいそう赤くつけて、髪をとかし化粧をなさる...


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