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古文単語「ねたし/妬し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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ねたし/妬し

このテキストでは、ク活用の形容詞「ねたし/妬し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形ねたくねたから
連用形ねたくねたかり
終止形ねたし
連体形ねたきねたかる
已然形ねたけれ
命令形ねたかれ


意味1

いまいましい、しゃくにさわる、憎らしい

[出典]この草子、目に見え心に思ふことを 枕草子
「ただ、人に見えけむぞ、ねたき。」

[訳]:ただ、(この草子が)人に見えたであろうことが、しゃくにさわるのです。


意味2

残念である、悔しい

[出典]:ねたきもの 枕草子
ねたきもの。」

[訳]悔しいもの。




意味3

妬ましいほど素晴らしい、優れている

[出典]:明石 源氏物語
「これは、あくまで弾き澄まし、心憎くねたき音ぞまされる。」

[訳]:これは、どこまでも(見事に琴を)弾いて、奥ゆかしくねたましいほど素晴らしい音色が優れてます。


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