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3分でわかる「大江山・小式部内侍が大江山の歌のこと」の内容とポイント
著作名: 走るメロス
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『大江山・小式部内侍が大江山の歌のこと』あらすじをわかりやすく解説

このテキストでは、十訓抄古今著聞集の一節『大江山・小式部内侍が大江山の歌のこと』(和泉式部、保昌が妻にて、丹後に下りけるほどに〜)の内容とポイントを記しています。



ポイント・要点

・才能にあふれた歌人として知られた和泉式部には小式部内侍という娘がいた。和泉式部が不在のときに小式部内侍は歌詠みの大会(歌合)によばれた。

・定頼の中納言がふざけて「歌合わせで披露する歌を和泉式部に代わりに詠んでもらおうと、使いに出した家来は帰ってきましたか。」と小式部内侍をからかったところ、小式部内侍は見事な歌で切り替えした。

・思ってもいなかった反撃を受けた定頼の中納言は、驚いてその場から逃げ出してしまった。

・これを機に、小式部内侍は歌人として広く人々に知られるようになった。



内容

和泉式部は才能にあふれた歌人として知られていました。この話が起こった当時、和泉式部は夫の転勤で丹後に引っ越しており、京都には娘の小式部内侍だけが残されていました。

ある日、小式部内侍は、歌詠みの大会(歌合)によばれました。歌合とは即興で詠んだ和歌の優劣を競い合う文学的な遊びのことです。有名な歌人を母にもつ小式部内侍には、周囲の期待がかかります。そのような状況にあった小式部内侍は、定頼の中納言に「歌の名人であるお母さんに、代わりに歌を詠んでもらうために遣わした者は帰ってきましたか。」とからかわれてしまいます。

からかわれた小式部内侍は、すばらしい歌でこれに応じます。その時に詠まれた歌がこの「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立」です。あまりのすばらしさに返す言葉もなくなった定の頼中納言は、その場から逃げてしまいました。そんな、すかっとするようなお話です。

詳しい現代語訳、解説と品詞分解

十訓抄ver.

※詳しい現代語訳・口語訳とその解説はこちら
十訓抄『大江山』の現代語訳と解説

※品詞分解はこちら
十訓抄『大江山の歌』の品詞分解



古今著聞集ver.

※詳しい現代語訳・口語訳とその解説はこちら
古今著聞集『小式部内侍が大江山の歌のこと』の現代語訳と解説

※品詞分解はこちら
古今著聞集『小式部内侍が大江山の歌のこと』の品詞分解


著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

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