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古文単語「いくらともなし/幾らともなし」の意味・解説【連語】
著作名: 走るメロス
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「いくらともなし/幾らともなし」の意味・活用・使用例【連語】

このテキストでは、古文単語「いくらともなし/幾らともなし」の意味、解説とその使用例を記している。

※副詞「いくら」と格助詞「と」、係助詞「も」そしてク活用の形容詞「なし」が一語になったもの。



連語

意味

数えきれない、たくさん、大量だ

[出典]留志長者のこと 宇治拾遺物語
「おほかた、蔵もいくらともなく持ち、たのしきが、心の口惜しく、妻子にも、まして従者にも、物食はせ、着することなし」

[訳]:だいたい、蔵も数えきれないほど多く持ち、裕福なのですが、性分が残念で、妻子にも、いうまでもなく従者にも、食事をとらせたり、(衣を)着せることがありません。


活用

形容詞「なし」が活用する場合、以下の通り。

未然形いくらともなくいくらともなから
連用形わいくらともなくいくらともなかり
終止形いくらともなし
連体形いくらともなきいくらともなかる
已然形いくらともなけれ
命令形いくらともなかれ


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