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古文単語「さしも/然しも」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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さしも/然しも

このテキストでは、古文単語「さしも/然しも」の意味、解説とその使用例を記している。

※副詞「さ」と副助詞「しも」が一語になったもの。
副詞

意味1

あれほどまで、あんなにも、そんなにも

[出典]安元の大火 方丈記
「人の営み、みな愚かなる中に、さしも危ふき京中の家を作るとて、財(たから)を費やし、心を悩ますことは、すぐれてあぢきなくぞはべる。」

[訳]:人間のすることはみな愚かであるが、(その中でも大火に見舞われた)あんなにも危険な都の中の家を建てるといって、財産を浪費し、心を苦しめることは、際立って甲斐のないことである。


意味2

それほど、大して、あまり

※下に打消や反語表現を伴って用いられる。
[出典]:正月一日は 枕草子
「例はさしもさるもの目近からぬ所に...」

[訳]:普段はそれほどそんなもの(若菜)は見慣れていない所(宮中)で...


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