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古文単語「しありく/為歩く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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しありく/為歩く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「しありく/為歩く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

カ行四段活用

未然形しありか
連用形しありき
終止形しありく
連体形しありく
已然形しありけ
命令形しありけ


意味1:自動詞

〜しながら歩く、〜しながら歩き回る

[出典]:在原なりける男 伊勢物語
「男は、女しあはねば、かくし歩きつつ、人の国に歩きて、かくうたう。」

[訳]:男は、女が会わないので、このように(笛を吹き歌を歌い)ながら歩き回り...


意味2:自動詞

〜しながら時を過ごす、あれこれする、振る舞う

[出典]須磨 源氏物語
「下には思ひくだくべかめれど、ほこりかにもてなして、つれなきさまにしありく。」

[訳]:源氏に連れ添って須磨に下ることを)心中ではあれこれと思い悩んでいるに違いないようですが、(うわべは)誇らしげに振る舞い、平然とした様子で時を過ごします


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