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『風通ふ寝覚めの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢』 現代語訳と品詞分解・文法解説
著作名: 走るメロス
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『風通ふ寝覚めの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢』わかりやすい現代語訳と解説

このテキストでは、新古今和歌集に収録されている歌「風通ふ寝覚めの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢」の現代語訳・口語訳、解説、そして品詞分解を記しています。



原文

通ふ 寝覚めの袖の 花の香に かをる枕の 春の夜の夢

ひらがなでの読み方

かぜかよふ ねざめのそでの はなのかに かをるまくらの はるのよのゆめ

現代語訳

朝目覚めると、部屋に風が入ってきて、その風が運んできた花の香で私の袖がかおっています。寝るときに使っていた枕もまたその香でかおっていますが、その枕で春の夜の夢をみていたのですよ。

単語

風通う桜の散る庭から、寝ている部屋に、風が花の香をのせて吹き込んでくる
寝覚め「寝覚め」とは、眠っている途中で目が覚めること
春の夜の夢体言止め。夢はおそらく恋の夢


品詞分解

※名詞は省略してあります。

通ふハ行四段活用・連体形
寝覚め
格助詞
格助詞
格助詞
格助詞
かをるラ行四段活用・連体形
格助詞
格助詞
格助詞



著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

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