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古文単語「めづらし/珍し」の意味・解説【形容詞シク活用】
著作名: 走るメロス
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「めづらし/珍し」の意味・活用・使用例【形容詞シク活用】

このテキストでは、シク活用の形容詞「めづらし/珍し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・シク活用

未然形めづらしくめづらしから
連用形めづらしくめづらしかり
終止形めづらし
連体形めづらしきめづらしかる
已然形めづらしけれ
命令形めづらしかれ


意味1

すばらしい、賞賛するのにふさわしい

[出典]:万葉集
「人ごとに折りかざしつつ遊べどもいやめづらしき梅の花かも」

[訳]:人それぞれが折ってかざしながら遊んでいるが、ますます素晴らしい梅の花であることよ。


意味2

めったにない、珍しい

[出典]丹波に出雲といふ所あり 徒然草
「あなめでたや。この獅子の立ち様、いとめづらし。」

[訳]:ああ、素晴らしいことだ。この獅子の立ち方はとても珍しい




意味3

目新しい、新鮮である

[出典]:若紫 源氏物語
「かかるありさまもならひ給はず、所せき御身にて、めづらしうおぼされけり。」

[訳]:このような気色も見慣れていらっしゃらず、窮屈なご身分なので、目新しくお思いになったのでした。

※「めづらしう」は、連用形「めづらし」のウ音便。



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