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院政とは:院政を始めた理由 |
著作名:
早稲男
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はじめに
当時の天皇が院政を行った背景はどのようなものだったのでしょうか。
院政とは
皇位を継承したのちも前の天皇(上皇)が政治の実権を握り、天皇に変わって政治を行うことを院政といいます。
天皇の位を退いた前の天皇のことを上皇と呼びます。
一般的に院政が始まったのは 白河天皇の時代(平安時代)であると言われており、当時の上皇のことを「院」と呼んでいたので、院政と名付けられています。白河天皇は、若くして地位を引退し、まだ幼かった自分の子ども(堀河天皇)や孫(鳥羽天皇)の後見人として政治を行いました。
院政を行うに至った背景
平安時代にも、現代と同じように皇位継承に関して大きな問題を抱えていました。白川天皇の前の天皇は後冷泉天皇、その前は後三条天皇ですが、彼らは異父兄弟になります。この時代でも、直系の皇子が生まれずに血統が近い人物が次の天皇になるということは珍しくはありませんでした。
自分の息子、孫を次の天皇として継がせる皇位継承は、継承する男子が必ずいるというわけではないので、常に血が途切れてしまう心配があります。一方で皇子である兄弟間で継承を決めようとしても皇位継承に際して争いが起こる可能性も否めません。
院政では、時の天皇が次代や次々代の天皇を指名することで、血が途切れてしまうことや皇位継承による争いの可能性を減らし、また皇位継承に関して自分の意思を反映することができるメリットがあったと考えられています。
先の白河上皇は、弟である実仁親王や輔仁親王への皇位継承を嫌い、当時まだ8歳であった善人親王(堀川天皇)に皇位を譲りました。自分の子へと皇位を継承したかったことや、次の天皇を氏名することで、実仁親王や輔仁親王の支持者間で争いをなくす狙いがあったのかもしれません。
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