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熊野古道 世界遺産の巡礼路
著作名: Cogito
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熊野古道とは

熊野古道は、1000年以上も前から使われている巡礼の道です。熊野古道を歩いた人たちは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)にお参りすることが目的でした。天皇や貴族、僧侶や武士、庶民など、いろいろな人たちが熊野古道を歩いた歴史が残されています。

熊野古道の魅力は、自然と文化が融合した景色です。熊野古道を歩くと、美しい森や川、滝や渓谷などの自然の景色を楽しむことができます。また、神社やお寺、塔や橋、宿場町や茶屋などの文化的な場所も見ることができます。熊野古道は、古代から近世にかけての日本の信仰や暮らしの歴史を感じることができる、貴重な道です。

熊野信仰と歴史

熊野古道の歴史は、熊野信仰と密接に関係しています。熊野信仰とは、熊野三山を祀る神道と、熊野権現(熊野三山の神々)を信仰する仏教が融合した宗教です。熊野信仰は、平安時代から始まり、鎌倉時代に全盛期を迎えました。

熊野古道は、熊野信仰の巡礼者たちが使った道です。熊野古道には、紀伊路、小辺路、中辺路、大辺路、大和路、伊勢路の6つの主要な道があります。次第に道路や鉄道などの交通手段が発展したため、熊野古道が忘れられるようになったのです。しかし、1970年代から1980年代にかけて、熊野古道は文化財や自然保護の観点から再評価されるようになりました。

世界遺産登録

2004年には、熊野古道が「紀伊山地の霊場と参詣道」として、世界遺産に登録されました。この登録によって、熊野古道は国内外から注目を浴びるようになり、多くの人々が訪れるようになりました。

現在では、熊野古道はハイキングやトレッキングなどの自然を楽しむ場所のほか、歴史や文化を学ぶ場としても注目されています。熊野古道には、多くの観光客だけでなく、信仰を持つ人々も訪れ、神仏との交流を求めて歩く人々がいます。

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