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古文単語「けしうはあらず/異しうはあらず」の意味・解説【連語】 |
著作名:
走るメロス
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けしうはあらず/異しうはあらず
このテキストでは、古文単語「けしうはあらず/異しうはあらず」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
成り立ち
シク活用の形容詞「けし」の連用形「けしく」のウ音便「けしう」と係助詞「は」、ラ行変格活用「あり」の未然形「あら」、そして打消の助動詞「ず」が一語になったもの。
連語
■意味1
悪くはない、たいして劣ってはいない。
[出典]:すける物思ひ 伊勢物語
「昔、若き男、けしうはあらぬ女を思ひけり。」
[訳]:昔、若い男性が、(容姿が)悪くはない女性を愛しました。
※打消の助動詞「ず」が活用して連体形「ぬ」となっている。
「昔、若き男、けしうはあらぬ女を思ひけり。」
[訳]:昔、若い男性が、(容姿が)悪くはない女性を愛しました。
※打消の助動詞「ず」が活用して連体形「ぬ」となっている。
■意味2
不自然ではない、差支えはない。
[出典]:宇治拾遺物語
「さばかり大きにおはする殿の御手に、『大きなる金椀かな。』と見ゆるは、けしうはあらぬ程なるべし。」
[訳]:あれほど大きくていらっしゃる殿のお手に、「大きい金属製のお椀だな。」と見えるのは、(殿の手の大きさに比べて)不自然ではない程度(の大きさ)なのでしょう。
「さばかり大きにおはする殿の御手に、『大きなる金椀かな。』と見ゆるは、けしうはあらぬ程なるべし。」
[訳]:あれほど大きくていらっしゃる殿のお手に、「大きい金属製のお椀だな。」と見えるのは、(殿の手の大きさに比べて)不自然ではない程度(の大きさ)なのでしょう。
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