|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
蜻蛉日記原文全集「三月にもなりぬ」 |
著作名:
古典愛好家
17,538 views |
蜻蛉日記
三月にもなりぬ
三月にもなりぬ。客人(まらうど)の御方にとおぼしかりける文を持てたがへたり。見れば、なほしもあらで、
「近きほどにまゐらんと思へど、「われならで」と思ふ人やはべらんとて」
などかいたり。年ごろ見給ひなれにたれば、かうもあるなめりと思ふに、猶もあらで、いとちひさく書いつく。
まつ山のさしこえてしもあらじよを われによそへてさわぐなみかな
とて、
「あの御方に持てまゐれ」
とて、かへしつ。見給ひてければ、すなはち御かへりあり。
まつしまの風にしたがふなみなれば よるかたにこそたちまさりけれ
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
蜻蛉日記原文全集「つごもりの日になりてなまといふ物心みるを」
>
蜻蛉日記原文全集「この御方、東宮の御親のごとして候ひ給へば」
>
蜻蛉日記原文全集「かくて四月になりぬ」
>
枕草子 原文全集「きよげなるをのこの」
>
平家物語原文全集「祇王 15」
>
土佐日記 原文全集「渚の院」
>
蜻蛉日記原文全集「それよりたつほどに」
>
最近見たテキスト
蜻蛉日記原文全集「三月にもなりぬ」
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング