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古文単語「おちゆく/落ち行く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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おちゆく/落ち行く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「おちゆく/落ち行く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

カ行四段活用

未然形おちゆか
連用形おちゆき
終止形おちゆく
連体形おちゆく
已然形おちゆけ
命令形おちゆけ


意味1:自動詞

(戦などに敗れて)
敗走する、逃走する、落ちのびて行く

[出典]富士川 平家物語
「...とて、とる物もとりあへず、我先にとぞ落ち行きける。」

[訳]:...といって、手に取るものもとることができずに、我先にと逃走した。


意味2:自動詞

落ちぶれていく、悪くなっていく

[出典]:行幸 源氏物語
「何ごとにつけても末になれば、落ち行くけぢめこそ安くはべめれ。」

[訳]:何ごとにつけても後になれば、悪くなっていくその差がつきやすくなるようでございます。


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