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古文単語「おと/音」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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おと/音

このテキストでは、古文単語「おと/音」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味1

響き、音、物音

[出典]児のそら寝 宇治拾遺物語
「今一度起こせかしと、思ひ寝に聞けば、 ひしひしとただ食ひに食ふのしければ...」

[訳]:もう一度起こしてくれよと、思いながら寝て聞き耳をたてると、(僧たちが餅を)むしゃむしゃとただどんどん食べるがしたので...


意味2

鳥や動物の鳴き声、声

[出典]:鳥は 枕草子
「六月になりぬれば、もせずなりぬる...」

[訳]:六月になると、鳴き声もしなくなってしまうこと...




意味3

評判、噂

[出典]木曾最期 平家物語
「日頃はにも聞きつらん、今は目にも見給へ。」

[訳]:普段は(私のことを)でも聞いて知っているだろう、(そしてその私を)今は御覧あれ。


意味4

便り、音沙汰、訪れ

[出典]:竜の頸の玉 竹取物語
「年越ゆるまでもせず。」

[訳]:年が変わるまで音沙汰がない。


備考

「ね/音」と読むと異なる用法となるので注意。

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