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古文単語「おと/音」の意味・解説【名詞】 |
著作名:
走るメロス
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おと/音
このテキストでは、古文単語「おと/音」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
響き、音、物音。
[出典]:児のそら寝 宇治拾遺物語
「今一度起こせかしと、思ひ寝に聞けば、 ひしひしとただ食ひに食ふ音のしければ...」
[訳]:もう一度起こしてくれよと、思いながら寝て聞き耳をたてると、(僧たちが餅を)むしゃむしゃとただどんどん食べる音がしたので...
「今一度起こせかしと、思ひ寝に聞けば、 ひしひしとただ食ひに食ふ音のしければ...」
[訳]:もう一度起こしてくれよと、思いながら寝て聞き耳をたてると、(僧たちが餅を)むしゃむしゃとただどんどん食べる音がしたので...
■意味2
鳥や動物の鳴き声、声。
[出典]:鳥は 枕草子
「六月になりぬれば、音もせずなりぬる...」
[訳]:六月になると、鳴き声もしなくなってしまうこと...
「六月になりぬれば、音もせずなりぬる...」
[訳]:六月になると、鳴き声もしなくなってしまうこと...
■意味3
評判、噂。
■意味4
便り、音沙汰、訪れ。
[出典]:竜の頸の玉 竹取物語
「年越ゆるまで音もせず。」
[訳]:年が変わるまで音沙汰がない。
「年越ゆるまで音もせず。」
[訳]:年が変わるまで音沙汰がない。
備考
「ね/音」と読むと異なる用法となるので注意。
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