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東西交流の歴史 ~絹の道に関するキーワード~ |
著作名:
逆転検事
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はじめに
このテキストでは、通史以外のテーマ史で取り上げられることの多い東西交流の歴史に関するキーワードを説明します。
そもそも絹の道とは
絹の道というのは、東西交流の重要な通商路だったオアシスの道の別称です。中国の洛陽や長安から、トルキスタンやイラン高原、メソポタミア地方を通り、地中海まで続いていました。
この道は、隊商交易の主要路で、中国の特産品の絹が、ここを通って製法まで運ばれたことから、ドイツの地理学者リヒトホーフェンが絹の道(シルクロード)と名づけました。
絹の道に関する重要キーワード
絹の道は、西方からアケメネス朝ペルシアの駅伝制、アレクサンドロスの東方遠征などにともなって伸び、東方からは前漢の武帝が行った西域経営などによって整備され、徐々に東西を結んでいきます。
(1世紀頃のシルクロード)
アケメネス朝ペルシア
アケメネス朝ペルシアは、紀元前550年から紀元前330年まで続いたイラン人の国です。アケメネス朝はオリエント地方の広大な領土を統治するために、中央から各地に幹線路を作って、駅を置き軍事や経済の観点から効率的な交通・通信を可能にする駅伝制を構築しました。ダレイオス1世が、首都のスサからサルデスという都市まで建設した「王の道」というものがベースになっています。
アレクサンドロスの東方遠征
アレクサンドロスは、マケドニアの王でしたが、紀元前4世紀にインダス川に至る広大な地域を支配下に治めました。この結果、東西の様々な文化が交わり、ヘレニズム文化という新しい文化が生まれました。
中国の西域経営
紀元前1世紀には、今度は中国から西域経営が行われます。前漢の武帝は、張騫を西域に派遣し、この時敦煌などのオアシス都市がおかれ、東西交通が始まります。
後漢の時代になると、西域都護府という役所が設置されます。また、班超がさらに西方に道を伸ばし、シルクロードとつながりました。これ以後、イランやインドからゾロアスター教や仏教といった新しい文化が中国にもたらされるようになりました。
さらに唐の時代になると、玄奘や義浄といった僧たちがシルクロードを通りインドに修行に向かうなど、この道の重要性は増していきます。
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