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高校古文『時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ』わかりやすい現代語訳と品詞分解
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、伊勢物語の9段『東下り』そして『新古今和歌集』に収録されている歌「時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ」の現代語訳・口語訳と解説、そして品詞分解をしています。

原文

知らぬ 山は富士の嶺 いつとてか 鹿の子まだらに 雪の降るらむ

ひらがなでの読み方

ときしらぬ やまはふじのね いつとてか かのこまだらに ゆきのふるらむ

現代語訳

季節をわきまえない山は富士の山です。(五月末なのに)今をいつだと思って、子鹿のまだら模様のように雪が降り積もるのでしょうか。

解説

この歌の作者は在原業平です。新古今和歌集の詞書によると、五月の下旬に、富士山に雪が白く降り積もっている様子を見て詠んだ歌とされています。ここでいう五月とは旧暦の五月(五月下旬から七月上旬)のことです。

「鹿の子まだら」とは、子鹿の毛の模様のように、茶色い山肌に白い雪が残っており、それがまだら模様のようであることを指しています。

技法

句切れ

この歌はニ句切れの歌です。

係り結び

いつとて鹿の子まだらに雪の降るらむ「か〜らむ」が係り結び


品詞分解

※名詞は省略してあります。

知らラ行四段活用「しる」の未然形
打消の助動詞「ず」の連体形
係助詞
富士の嶺
いつ代名詞
とて格助詞「と」+接続助詞「て」
係助詞
鹿の子まだら
格助詞
格助詞
降るラ行四段活用「ふる」の終止形
らむ現在の原因推量の助動詞「らむ」の連体形


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