manapedia
更新日時:
古文単語「つむ/摘む/抓む」の意味・解説【マ行四段活用】
著作名: 走るメロス
3,231 views
つむ/摘む/抓む

このテキストでは、古文単語「つむ/摘む/抓む」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

「つむ」には、
①摘む/抓む
②積む
③集む
などの用法があるが、ここでは「①摘む/抓む」を扱う。

マ行四段活用

未然形つま
連用形つみ
終止形つむ
連体形つむ
已然形つめ
命令形つめ


意味1:他動詞

指でつまむ

[出典]:万葉集
「母の命は御裳の裾つみ上げかきなで...」

[訳]:母上は着物の裾をつまみあげ(私を)なでて...


意味2:他動詞

つねる

[出典]:万葉集
「万代と心は解けてわが背子が摘みし手見つつ忍びかねつも」

[訳]:永遠にと、心を打ち解けたあなたがつねった手を見ていると、(あなたが恋しくて)耐え難くなります。


意味3:他動詞

植物をつみとる

[出典]百人一首 光孝天皇
「君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ」

[訳]:あなたのために(差し上げようと)、春の野原に出て若菜を摘む私の袖に、雪が降り続いていることですよ。


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。