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古文単語「さむ/覚む/醒む」の意味・解説【マ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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さむ/覚む/醒む

このテキストでは、マ行下二段活用の動詞「さむ/覚む/醒む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「さむ」には
①覚む/醒む
②冷む
などの用法があるが、ここでは「①覚む/醒む」を扱う。

マ行下二段活用

未然形さめ
連用形さめ
終止形さむ
連体形さむる
已然形さむれ
命令形さめよ


意味1:自動詞

夢から覚める、目が覚める

[出典]古今和歌集
「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」

[訳]:思いながら眠りについたので、(あの人が)夢に現れたのだろうか。もし夢とわかっていたなら(夢から)覚めなかったろうに。


意味2:自動詞

迷いがなくなる、物思いが晴れる

[出典]:澪標 源氏物語
「夢の心地しつる嘆きも覚めにけり。」

[訳]:(明石の君を見て乳母は、明石という田舎に派遣されたという)夢のような嘆きも晴れてしまったのでした。


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