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古文単語「なげく/嘆く/歎く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「なげく/嘆く/歎く」の意味・活用・使用例【カ行四段活用】

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「なげく/嘆く/歎く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

カ行四段活用

未然形なげか
連用形なげき
終止形なげく
連体形なげく
已然形なげけ
命令形なげけ


意味1:自動詞

ため息をつく、嘆息する

[出典]:万葉集
「大野山霧立ち渡るわが嘆くおきその風に霧立ち渡る」

[訳]:大野山に霧が立ち込める。私がつくため息の風によって、霧が一面に立ち込めている


意味2:自動詞

悲しむ、悲しみに泣く、悲嘆する

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「罪のかぎり果てぬれば、かく迎ふるを、翁は泣き嘆く。」

[訳]:罪を償う期限が終わったので、こうして呼び寄せるのを、翁は泣き悲しんでいる。




意味3:自動詞

請い願う、嘆願する

[作者]:古今和歌集
「世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もと嘆く人の子のため」

[訳]:世の中に死別がなければよいのに、(親が)千年も(長生きするように)と請い願う子ども(私)のために


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