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古文単語「つひに/終に/遂に」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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つひに/終に/遂に

このテキストでは、古文単語「つひに/終に/遂に」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

副詞

意味1

とうとう、結局

[出典]祇園精舎 平家物語
「たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」

[訳]:勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまう、まったく風の前の塵と同じである。


意味2

(打消の語を伴って)
最後まで

[出典]亀山殿の御池に 徒然草
「とかく直しけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。 」

[訳]:あれこれと直してみたけれど、最後までまわることはなく、(水車は)むだに立っているだけであった。




意味3

(打消の語を伴って)
まだ一度も、決して

[出典]:日本永代蔵 井原西鶴
つひに大道を走りありきしことなし。 」

[訳]まだ一度も大道を走りまわったことがありません。


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