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古文単語「おりたつ/下り立つ/降り立つ」の意味・解説【タ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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おりたつ/下り立つ/降り立つ

このテキストでは、タ行四段活用の動詞「おりたつ/下り立つ/降り立つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

タ行四段活用

未然形おりたた
連用形おりたち
終止形おりたつ
連体形おりたつ
已然形おりたて
命令形おりたて


意味1:自動詞

下りてその場に立つ、下に降りる

[出典]花は盛りに 徒然草
「花の本には、ねぢ寄り立ち寄り、あからめもせずまもりて、酒のみ、連歌して、はては、大きなる枝、心なく折り取りぬ。泉には手・足さしひたして、雪にはおりたちて跡つけなど、万の物、よそながら見る事なし。」

[訳]:花の元に、にじり寄って近寄って、よそ見もしないでじっと見つめて、酒を飲み連歌をして、しまいには、大きな枝を、分別もなく折り取ってしまう。泉には手や足を浸して、雪には下り立って足跡をつけるなど、あらゆるものを、離れたままで見るということがない。


意味2:自動詞

自ら行う、懸命に〜する、身を入れて〜する、親身になって〜する

[出典]:夕顔 源氏物語
「惟光下り立ちて、よろづはものしはべる。」

[訳]:(この)惟光が親身になってして、万事取り計らいます。


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