manapedia
更新日時:
古文単語「せむ/迫む/逼む」の意味・解説【マ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
23,503 views
せむ/迫む/逼む

このテキストでは、マ行下二段活用の動詞「せむ/迫む/逼む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「せむ」には
①迫む/逼む
②責む
③為む
などの用法があるが、ここでは「①迫む/逼む」を扱う。

マ行下二段活用

未然形せめ
連用形せめ
終止形せむ
連体形せむる
已然形せむれ
命令形せめよ


意味1:自動詞

近づく、迫る

[出典]絵仏師良秀 宇治拾遺物語
「家の隣より火出で来て、風おしおほひてせめければ、逃げ出でて大路へ出でにけり。」

[訳]:家の隣から火が発生して、風が(火に)おおいかぶさって(火が)迫ってきたので、(良秀は)逃げ出して、大通りに出てきました。


意味2:他動詞

ぴったりと身に着ける

[出典]:教訓状 平家物語
「黒糸縅の腹巻の、白金物打ったる胸板せめて...」

[訳]:黒糸縅の鎧の、銀の金具を打ち付けた胸板をぴったりと身に着けて...


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。