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古文単語「あやしむ/怪しむ」の意味・解説【マ行四段活用/マ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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あやしむ/怪しむ

このテキストでは、古文単語「あやしむ/怪しむ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「あやしむ/怪しむ」には、
①マ行四段活用
②マ行下二段活用
の用法がある。

①マ行四段活用

未然形あやしま
連用形あやしみ
終止形あやしむ
連体形あやしむ
已然形あやしめ
命令形あやしめ


意味:他動詞

不思議に思う、不審に思う

[出典]これも仁和寺の法師 徒然草
「響きて堪へがたかりければ、かなはで、すべきやうなくて、三つ足なる角の上に帷子をうちかけて、手を引き杖をつかせて、京なる医師のがり、率て行きける道すがら、人のあやしみ見ること限りなし。」

[訳]:(足鼎をたたいたときの音が頭に)響いて我慢できなかったので、(打ち割ることが)できず、手の施しようがないので、(足鼎の)3つの足の上に帷子をかけて、手を引き杖をつかせて、都の医者のもとへ、連れて行った道中ずっと、人が不思議に思って見ることこの上ない。




②マ行下二段活用

未然形あやしめ
連用形あやしめ
終止形あやしむ
連体形あやしむる
已然形あやしむれ
命令形あやしめよ


意味:他動詞

不思議に思う、不審に思う

[出典]:尿前の関 奥の細道
「この路旅人稀なる所なれば、関守に怪しめられて、やうやうとして関を越す。」

[訳]:この道は旅人がまれにしか通らない所なので、関所の番人に不審に思われて、ようやくにして関を越える。


備考

バ行四段活用「あやしぶ」も同じ意味を持つ。

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