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古文単語「つつむ/包む/裹む」の意味・解説【マ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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つつむ/包む/裹む

このテキストでは、マ行四段活用の動詞「つつむ/包む/裹む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「つつむ」には
①包む/裹む
②障む/恙む
③慎む
などの用法があるが、ここでは「①包む/裹む」を扱う。
マ行四段活用

未然形つつま
連用形つつみ
終止形つつむ
連体形つつむ
已然形つつめ
命令形つつめ


意味1:他動詞

くるむ、覆う

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「...とて、持て寄りたれば、いささかなめ給ひて、少し形見とて、脱ぎ置く衣に包まむとすれば...」

[訳]:...と言って、(薬を)持って近づいたので、(かぐや姫は)少しそれをおなめになって、(残りの薬を)少し形見にと思い、脱いでおく着物にくるもうとすると...


意味2:他動詞

隠す、秘密にする、知られないようにする

[出典]:東屋 源氏物語
「涙も包まず...」

[訳]:涙も隠さず...



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