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大鏡『肝試し・道長の豪胆(さるべき人は、とうより〜)』の品詞分解(敬語・文法など)
著作名: 走るメロス
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テスト対策に!大鏡『肝試し・道長の豪胆』の品詞分解

このテキストでは、大鏡の一節『肝試し道長の豪胆』の「さるべき人は、とうより〜」から始まる部分の品詞分解をしています。




前回のテキスト

『四条の大納言のかく何事も〜』の品詞分解


現代語訳

『肝だめし・道長の豪胆(さるべき人は、とうより〜)』のわかりやすい現代語訳


大鏡とは

大鏡は平安時代後期に成立したとされる歴史物語です。藤原道長の栄華を中心に、宮廷の歴史が描かれています。




品詞分解

※名詞は省略しています。

さるべき人は、とうより御心魂のたけく、御まもりもこはきなめりとおぼえ侍るは。

さるラ行変格活用・連体形
べき当然の助動詞・連体形
は、係助詞
とう形容詞・ク活用・連用形のウ音便
より格助詞
御心魂
格助詞
たけく、形容詞・ク活用・連用形
御まもり
係助詞
こはき形容詞・ク活用・連体形
断定の助動詞・連体形の撥音便「ん」が未表記
めり婉曲の助動詞・終止形
格助詞
おぼえヤ行下二段活用・連用形
侍る補助動詞・ラ行変格活用・連体形・丁寧語
は。終助詞



花山院の御時に、五月下つ闇に、五月雨も過ぎて、いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、帝、さうざうしとや思し召しけむ、

花山院
格助詞
御時
に、格助詞
五月下つ闇
に、格助詞
五月雨
係助詞
過ぎガ行上二段活用・連用形
て、接続助詞
いと副詞
おどろおどろしく形容詞・シク活用・連用形
かきたれラ行下二段活用「かきたる」の連用形。※連用形中止法
格助詞
降るラ行四段活用・連体形
夜、
帝、
さうざうし形容詞・シク活用・終止形
格助詞
係助詞
思し召しサ行四段活用・連用形
けむ、過去原因推量の助動詞・連体形




殿上に出でさせおはしまして遊びおはしましけるに、人々、物語申しなどし給うて、昔恐ろしかりけることどもなどに申しなり給へるに、

殿上
格助詞
出でダ行下二段活用・未然形
させ尊敬の助動詞・連用形
おはしまし補助動詞・サ行四段活用・連用形
接続助詞
遊びバ行四段活用・連用形
おはしまし補助動詞・サ行四段活用・連用形
ける過去の助動詞・連体形
に、接続助詞
人々、
物語
申しサ行四段活用・連用形
など副助詞
サ行変格活用・連用形
給う補助動詞・ハ行四段活用・連用形のウ音便・尊敬語
て、接続助詞
恐ろしかり形容詞・シク活用・連用形
ける過去の助動詞・連体形
ことども
など副助詞
格助詞
申しなりラ行四段活用・連用形
給へ補助動詞・ハ行四段活用・已然形・尊敬語
完了の助動詞・連体形
に、接続助詞




「今宵こそいとむつかしげなる夜なめれ。かくひとがちなるだに、気色おぼゆ。まして、もの離れたる所などいかならむ。さあらむ所に、一人往なむや。」と仰せられけるに、

「今宵
こそ係助詞
いと副詞
むつかしげなる形容動詞・ナリ活用・連体形
断定の助動詞・連体形の撥音便「ん」が未表記
めれ。推量の助動詞・已然形
かく副詞
人がちなる形容動詞・ナリ活用・連体形
だに、副助詞
気色おぼゆ。連語:名詞「気色」+ヤ行下二段活用「おぼゆ」
まして、副詞
もの離れラ行下二段活用・連用形
たる存続の助動詞・連体形
など副助詞
いかなら形容動詞・ナリ活用・未然形
む。推量の助動詞・終止形
副詞
あらラ行変格活用・未然形
婉曲の助動詞・連体形
に、格助詞
一人
往なナ行変格活用・未然形
推量の助動詞・終止形
や。」係助詞
格助詞
仰せサ行下二段活用・未然形
られ尊敬の助動詞・連用形
ける過去の助動詞・連体形
に、接続助詞





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