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古文単語「もてはやす/もて映やす/もて栄やす」の意味・解説【サ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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もてはやす/もて映やす/もて栄やす

このテキストでは、サ行四段活用の動詞「もてはやす/もて映やす/もて栄やす」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

サ行四段活用

未然形もてはやさ
連用形もてはやし
終止形もてはやす
連体形もてはやす
已然形もてはやせ
命令形もてはやせ


意味1:他動詞

さかんに褒める、褒め立てる、ちやほやする

[出典]:幻 源氏物語
「わが宿は花もてはやす人もなし何にか春のたづね来つらむ」

[訳]:わたしの家には花をさかんに褒める人もいないのに、どうして春が訪ねて来ているのでしょう


意味2:他動詞

美しくみせる、引き立たせる

[出典]:東屋 源氏物語
「川の気色も山の色も、もてはやしたる造りざまを見出して...」

[訳]:川の景色も山の色も、(美しさを)引き立たせてある造り方を眺めて...




意味3:他動詞

歓待する、丁寧にもてなす、大切に扱う

[出典]競べ弓・弓争ひ 大鏡
「饗応し、もてはやし聞こえさせ給ひつる興もさめて、こと苦うなりぬ。」

[訳]:(関白殿は、道長の)ご機嫌をお取りし、歓待し申し上げなさった興もさめて、気まずくなってしまいました。


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