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古文単語「せむ/責む」の意味・解説【マ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
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せむ/責む
このテキストでは、マ行下二段活用の動詞「せむ/責む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「せむ」には
①迫む/逼む
②責む
③為む
などの用法があるが、ここでは「②責む」を扱う。
マ行下二段活用
未然形 | せめ |
連用形 | せめ |
終止形 | せむ |
連体形 | せむる |
已然形 | せむれ |
命令形 | せめよ |
■意味1:他動詞
苦しめる、悩ます。
[出典]:古今和歌集
「冬は霜にぞせめらるる...」
[訳]:冬は霜に悩ませられる...
「冬は霜にぞせめらるる...」
[訳]:冬は霜に悩ませられる...
■意味2:他動詞
(過失や罪などを)
とがめる、責める。
[出典]:師輔 大鏡
「責め申させたまひければ...」
[訳]:おとがめ申し上げなさったので...
「責め申させたまひければ...」
[訳]:おとがめ申し上げなさったので...
■意味3:他動詞
催促する、せがむ、せきたてる。
[出典]:姨捨 大和物語
「『もていまして、深き山に捨て給びてよ。』とのみ責めければ、責められわびて、さしてむと思ひなりぬ。」
[訳]:「(伯母を)連れていらっしゃって、深い山にお捨てになってください。」とばかりせきたてたので、(男も)せきたてられて困り、そうしようと思うようになりました。
「『もていまして、深き山に捨て給びてよ。』とのみ責めければ、責められわびて、さしてむと思ひなりぬ。」
[訳]:「(伯母を)連れていらっしゃって、深い山にお捨てになってください。」とばかりせきたてたので、(男も)せきたてられて困り、そうしようと思うようになりました。
■意味4:他動詞
追求する、求める。
[出典]:三冊子
「その誠を責めざるゆゑなり。」
[訳]:その真実を追求しないからだ。
「その誠を責めざるゆゑなり。」
[訳]:その真実を追求しないからだ。
■意味5:他動詞
馬を調教する、乗りならす。
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