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古文単語「うつぶす/俯す」の意味・解説【サ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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うつぶす/俯す

このテキストでは、サ行四段活用の動詞「うつぶす/俯す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

サ行四段活用

未然形うつぶさ
連用形うつぶし
終止形うつぶす
連体形うつぶす
已然形うつぶせ
命令形うつぶせ


意味1:自動詞

下を向く、うつむく

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏し目になりてうつぶしたるに...」

[訳]:(少女は)幼心にも、そうはいってもやはり(尼君のことを)じっと見つめて、伏し目になってうつむいていますが...


意味2:自動詞

うつぶせになる、下をむいて身を伏せる

[出典]尼、地蔵を見奉ること宇治拾遺物語
「尼、見るままに是非も知らず、臥しまろびて、おがみ入て、土にうつぶしたり。」

[訳]:尼は、見るやいなや我を忘れて、(あまりの嬉しさに)転げまわり、ひたすら拝み込み、地面に身を伏せてしまいました。


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