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古文単語「いかがせむ/如何せむ」の意味・解説【連語】 |
著作名:
走るメロス
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いかがせむ/如何せむ
このテキストでは、古文単語「いかがせむ/如何せむ」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
副詞「いかが」とサ行変格活用の動詞「す」の未然形「せ」と意志/推量の助動詞「む」の連体形「む」が一語になったもの。
連語
■意味1
(疑問の意味で)
どうしようか、どうしたらよいだろうか。
[出典]:宇治川の先陣 平家物語
「いかがせむ、淀、一口へや回るべき、水の落ち足をや待つべき。」
[訳]:どうしたらよいだろうか、淀(の方面)、一口(の方面)へ回り道をするべきか、水位が落ちるのを待つべきか。
「いかがせむ、淀、一口へや回るべき、水の落ち足をや待つべき。」
[訳]:どうしたらよいだろうか、淀(の方面)、一口(の方面)へ回り道をするべきか、水位が落ちるのを待つべきか。
■意味2
(反語の意味で)
どうしようか、いやどうしようもない。
[出典]:古今和歌集
「思ふとも離れなむ人をいかがせむ飽かず散りぬる花とこそ見め」
[訳]:恋しく思っても離れてしまう人を、どうしようか、いや、どうしようもない。(だから)満足しないうちに散ってしまった花(桜)と思うことにしよう。
「思ふとも離れなむ人をいかがせむ飽かず散りぬる花とこそ見め」
[訳]:恋しく思っても離れてしまう人を、どうしようか、いや、どうしようもない。(だから)満足しないうちに散ってしまった花(桜)と思うことにしよう。
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