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古文単語「まかる/罷る」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
61,026 views |
「まかる/罷る」の意味・活用・使用例【ラ行四段活用】
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「まかる/罷る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | まから |
連用形 | まかり |
終止形 | まかる |
連体形 | まかる |
已然形 | まかれ |
命令形 | まかれ |
■意味1:自動詞
(「去る」の謙譲語で)
退出申し上げる、おいとまする。
[出典]:万葉集 山上憶良
「憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむそ」
[訳]:この憶良はもうおいとましましょう。(家で)子が泣いているでしょうし、その母も私を待っているでしょうから。
「憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむそ」
[訳]:この憶良はもうおいとましましょう。(家で)子が泣いているでしょうし、その母も私を待っているでしょうから。
■意味2:自動詞
(「行く」の謙譲語で)
都から地方へと赴く、出かけて行く。
■意味3:自動詞
(「行く」の謙譲語・丁寧語で)
参る、参上する。
[出典]:平宣時朝臣、老の後、昔語りに 徒然草
「萎えたる直垂、うちうちのままにて罷りたりしに...」
[訳]:着慣れてやら若くなった直垂で、家にいる普段着のまま参上したところ...
「萎えたる直垂、うちうちのままにて罷りたりしに...」
[訳]:着慣れてやら若くなった直垂で、家にいる普段着のまま参上したところ...
■意味4:自動詞
(「行く」の謙譲語・丁寧語で)
参ります、行きます。
■意味5:自動詞
この用法の場合、「まかり+動詞」の形で、謙譲・丁寧の意味を表す。
[出典]:箒木 源氏物語
「ある博士のもとに、学問などをしはべるとて、まかり通ひし程に...」
[訳]:(私が)ある博士のもとに、学問などをしますということで、通って参りましたころに...
「ある博士のもとに、学問などをしはべるとて、まかり通ひし程に...」
[訳]:(私が)ある博士のもとに、学問などをしますということで、通って参りましたころに...
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