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古文単語「ちぎる/契る」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「ちぎる/契る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「ちぎる」には
①千切る/捩る
②契る
などがあるが、ここでは「②契る」を扱う。
未然形 | ちぎら |
連用形 | ちぎり |
終止形 | ちぎる |
連体形 | ちぎる |
已然形 | ちぎれ |
命令形 | ちぎれ |
約束する。
[出典]:花山院の出家 大鏡
「日ごろ、よく、『御弟子にて候はむ。』と契りて、すかし申し給ひけむがおそろしさよ。」
[訳]:(粟田殿は)常々、よく、「(一緒に出家して、帝の)お弟子としてお仕え申し上げましょう。」と約束していて、(そうやって帝を)おだまし申し上げなさったとかいうことが恐ろしいことでございます。
「日ごろ、よく、『御弟子にて候はむ。』と契りて、すかし申し給ひけむがおそろしさよ。」
[訳]:(粟田殿は)常々、よく、「(一緒に出家して、帝の)お弟子としてお仕え申し上げましょう。」と約束していて、(そうやって帝を)おだまし申し上げなさったとかいうことが恐ろしいことでございます。
(男女が)
愛を誓う、将来を誓う、夫婦の約束をする。
[出典]:須磨 源氏物語
「生ける世の別れを知らで契りつつ命を人に限りけるかな」
[訳]:生きているこの世にも、別れ(生き別れ)というのがあるのを知らないで、命あるかぎりは一緒にいると夫婦の約束をしたのです。
「生ける世の別れを知らで契りつつ命を人に限りけるかな」
[訳]:生きているこの世にも、別れ(生き別れ)というのがあるのを知らないで、命あるかぎりは一緒にいると夫婦の約束をしたのです。
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