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古文単語「おとな/大人」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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おとな/大人

このテキストでは、古文単語「おとな/大人」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味1

成人した人、一人前の大人

[出典]筒井筒 伊勢物語
「昔、田舎わたらひしける人の子ども、井のもとにいでて遊びけるを、おとなになりにければ...」

[訳]:昔、地方をまわって生計をたてていた人の子どもが、井戸の辺りに出て遊んでいたのですが、(2人とも)一人前の大人になったので...


意味2

一家の長、中心になるもの

[出典]:宮仕へ 更級日記
「父はただ、われをおとなにし据ゑて、われは世にもいで交らはず...」

[訳]:父はただ、私を家長にすえて、自分は世間にも出て人と関わることもせずに...




意味3

経験のある年配の女房や女官

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「清げなる大人二人ばかり、さては童べぞ出で入り遊ぶ。」

[訳]:こざっぱりとして美しい年配の女房が二人ばかり、その他には子どもたちが(部屋に)出たり入ったりして遊んでいます。


意味4

長老、家老、指導者敵人物

[出典]:弓流 平家物語
大人ども、爪はじきをして...」

[訳]家老たちが、つまはじきをして(言うことには)...


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