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古文単語「きこゆ/聞こゆ」の意味・解説【ヤ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
163,665 views |
「きこゆ/聞こゆ」の意味・活用・使用例【ヤ行下二段活用】
このテキストでは、ヤ行下二段活用の動詞「きこゆ/聞こゆ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ヤ行下二段活用
未然形 | きこえ |
連用形 | きこえ |
終止形 | きこゆ |
連体形 | きこゆる |
已然形 | きこゆれ |
命令形 | きこえよ |
■意味1:他動詞
(言ふの謙譲語で)申し上げる。
■意味2:他動詞
(願ふの謙譲語で)お願い申し上げる。
■意味3:他動詞
(手紙などを)
差し上げる。
[出典]:節は五月に 枕草子
「やむごとなき所々に御文など聞こえたまふ人も...」
[訳]:高貴である方々のところにお手紙などを差し上げなさる方も...
「やむごとなき所々に御文など聞こえたまふ人も...」
[訳]:高貴である方々のところにお手紙などを差し上げなさる方も...
■意味4:補助動詞
お〜申し上げる、〜申し上げる。
※この用法の場合、動詞の連用形について用いられる。
■意味5:自動詞
(声や音が自然に)
耳に入る、聞こえる。
[出典]:海賊の恐れ 土佐日記
「十五日、楫取らの『北風悪し』と言へば、舟出ださず。『海賊追ひ来』と言ふこと、絶えず聞こゆ。」
[訳]:二十五日。船頭たちが、「北風が荒々しい。」と言うので、船を出さない。「海賊たちが追いかけてくる。」という噂が、絶えず耳に入る。
「十五日、楫取らの『北風悪し』と言へば、舟出ださず。『海賊追ひ来』と言ふこと、絶えず聞こゆ。」
[訳]:二十五日。船頭たちが、「北風が荒々しい。」と言うので、船を出さない。「海賊たちが追いかけてくる。」という噂が、絶えず耳に入る。
■意味6:自動詞
世間に知られる、評判になる。
■意味7:自動詞
理解できる、意味がわかる。
[出典]:世には心得ぬことの 徒然草
「聞こえぬことども言ひつつよろめきたる、いとかはゆし。」
[訳]:意味がわからないことを言いながらよろめき歩いているのは、本当に気の毒だ。
「聞こえぬことども言ひつつよろめきたる、いとかはゆし。」
[訳]:意味がわからないことを言いながらよろめき歩いているのは、本当に気の毒だ。
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