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経済と経済体制(資本主義経済と社会主義経済)
著作名: bheducate
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経済


 人間は生涯において多くの商品を欲しがります。経済は、そういう人間の欲求を満たし合うために、互いに商品を生産したり消費したりし合う活動です。

資本主義経済と社会主義経済


 現在において実施されている経済の体制は、個人が中心であるか、政府が中心であるかという点で、主に資本主義経済と社会主義経済の2つに分かれます。

資本主義経済


 資本主義経済市場経済)は、個人が商品を生産する手段(工場や原材料など)を所有して、商品を自由に生産して売るという仕組みの経済です。商品を生産する手段を所有していない労働者は、商品を生産する手段を所有している資本家に労働力を売ります。資本主義経済においては、個人の自由は守られますが、個人の間に富者(裕福な人)と貧者(貧しい人)という格差が発生して、その格差は次第に大きくなり、貧者は貧しい状態から抜け出しにくくなっていきます。また、経済全体の流れが不安定になりがちで、失業したり不況になったりする可能性が常にあります。

社会主義経済


 社会主義経済計画経済)は、政府が商品を生産する手段を所有して、全国民が協力して商品を計画的に生産して売るという仕組みの経済です。社会主義経済においては、富者と貧者の格差は小さくなり、また、経済全体の流れは安定しますが、政府が経済の全てを支配するので、個人の自由は奪われ、また、多くの場合において、独裁制にならざるをえなくなり、言論の自由が制限されます。さらに、多くの場合において、労働の量に応じて賃金(給料)が与えられるので、労働の内容に対しては意識が向きにくくなり、個人が自分の頭を使って考えることをあまりしなくなっていきます。

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