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古文単語「やむごとなし/やんごとなし/やごとなし」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
著作名:
走るメロス
129,138 views |
やむごとなし/やごとなし/やんごとなし
このテキストでは、ク活用の形容詞「やむごとなし」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
形容詞・ク活用
未然形 | やむごとなく | やむごとなから |
連用形 | やむごとなく | やむごとなかり |
終止形 | やむごとなし | ◯ |
連体形 | やむごとなき | やむごとなかる |
已然形 | やむごとなけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | やむごとなかれ |
■意味1
やむをえない、捨てておけない。
■意味2
並々でない、この上ない、格別である。
■意味3
家柄や身分が高貴である。
[出典]:桐壷 紫式部
「女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが...」
[訳]:たくさんの女御や更衣が天皇にお仕え申し上げていらっしゃった中に、それほど高貴な身分ではない方で...
「女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが...」
[訳]:たくさんの女御や更衣が天皇にお仕え申し上げていらっしゃった中に、それほど高貴な身分ではない方で...
■意味4
尊い、貴重だ、大切だ。
■意味5
学識や世間の評判が高い。
■備考
同じ「高貴である/家柄がよい」を意味する「あてなり」との違いは、「あてなり」が一般的な高貴さ/家柄の高さを表すのに対し、「やむごとなし」は最上級の高貴さ/家柄の高さを表す。例えば源氏物語では、光源氏に対して「やむごとなし」は用いるが、「あてなり」は用いない。
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