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古文単語「おほけなし」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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おほけなし

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形容詞・ク活用

未然形おほけなくおほけなから
連用形おほけなくおほけなかり
終止形おほけなし
連体形おほけなきおほけなかる
已然形おほけなけれ
命令形おほけなかれ


意味1

身の程知らずである、差し出がましい

[出典]ねずみの婿とり 沙石集
「『天下に並びなき婿をとらん。』と、おほけなく思ひ企てて...」

[訳]:「天下に並び立つものがない(ぐらい素晴らしい)婿を取ろう。」と身の程知らずに思いもくろみ...


意味2

恐れ多い、もったいない

[出典]:浮舟 源氏物語
「『あしくもよくもあらむは、いかがはせむ。』と、おほけなく思ひなしはべる。」

[訳]:悪くなろうと良くなろうとも、どうしようもないことだろう。」と、恐れ多く思い決めております。


備考

1の意味は、身分上あってはならない不倫の恋を表すときに用いられることが多く、それが転じて2の意味が生じた。

「おほけなし」と「かたじけなし」

類義語に「かたじけなし/辱し/忝し」がある。

「おほけなし」は、「身の程知らずだ/差し出がましい」などの意味から感じ取れるように、ネガティブな意味を含むが、「かたじけなし」は、「相手の身分が高すぎて自分の身分と釣り合わずに恐れ多い/ありがたい」という意味が含まれており、ネガティブなニュアンスはない。

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