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古文単語「あやし/怪し/奇し/賤し」の意味・解説【形容詞シク活用】 |
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著作名:
走るメロス
201,255 views |
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「あやし/怪し/奇し/賤し」の意味・活用・使用例【形容詞シク活用】
このテキストでは、シク活用の形容詞「あやし」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
形容詞・シク活用
| 未然形 | あやしく | あやしから |
| 連用形 | あやしく | あやしかり |
| 終止形 | あやし | ◯ |
| 連体形 | あやしき | あやしかる |
| 已然形 | あやしけれ | ◯ |
| 命令形 | ◯ | あやしかれ |
※(一)「怪し/奇し」と(ニ)「賤し」とでは意味が異なる。
(一)怪し/奇し
■意味1
不思議だ、神秘的だ。
[出典]:枕草子 清少納言
「ただ文字一つに、あやしう、あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらむ。」
[訳]:ただ言葉遣いの一つで、不思議なことに、上品にも下品にもなるのは、どういうわけでしょうか。
「ただ文字一つに、あやしう、あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらむ。」
[訳]:ただ言葉遣いの一つで、不思議なことに、上品にも下品にもなるのは、どういうわけでしょうか。
※「あやしう」は、「あやし」の連用形のウ音便
■意味2
異常だ、珍しい、並々ではない。
■意味3
よくない、不都合だ、けしからん。
■意味4
疑わしい、心もとない、心配だ。
[出典]:竹取物語
「かぐや姫を養ひ奉ること二十余年になりぬ。片時とのたまふに、あやしくなりはべりぬ。」
[訳]:「かぐや姫を養い申し上げて20年あまりになります。(この20年のことを)少しの間と仰るので、(本当にかぐや姫のことを言っているのか)疑わしく思いました。
「かぐや姫を養ひ奉ること二十余年になりぬ。片時とのたまふに、あやしくなりはべりぬ。」
[訳]:「かぐや姫を養い申し上げて20年あまりになります。(この20年のことを)少しの間と仰るので、(本当にかぐや姫のことを言っているのか)疑わしく思いました。
(ニ)賤し
■意味1
身分が低い。
■意味2
見苦しい、みっともない。
[出典]:更級日記 菅原孝標女
「東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを...」
[訳]:京都から東国へ向かう道の最果てよりも、さらに奥の方で育った人(である私)は、(今思うと)どれほどまあ(田舎っぽくて)見苦しかっただろうに...
「東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを...」
[訳]:京都から東国へ向かう道の最果てよりも、さらに奥の方で育った人(である私)は、(今思うと)どれほどまあ(田舎っぽくて)見苦しかっただろうに...
■備考
当時の貴族たちからすれば、庶民の生活は不思議で理解できなかったことから(ニ)「賤し」の意味が生まれたとされる。
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