|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
『赤壁の賦』(蘇子曰客亦知夫水与月乎〜)現代語訳・書き下し文と解説 |
著作名:
走るメロス
48,537 views |
蘇軾『赤壁の賦』
ここでは、中国の詩人、政治家であった蘇軾の著した『赤壁の賦』(蘇子曰客亦知夫水与月乎〜)の書き下し文、現代語訳とその解説を行っています。
原文(白文)
蘇子曰、
「客亦知夫水与月乎。
逝者如斯、而未嘗往也。
盈虚者如彼、而卒莫消長也。
蓋将自其変者而観之、則天地曾不能以一瞬。
自其不変者而観之、則物与我皆無尽也。
而又何羨乎。
且夫天地之間、物各有主。
苟非吾之所有、雖一毫而莫取。
惟江上之清風与山間之明月、耳得之而為声、目遇之而成色。
取之無禁、用之不竭。
是造物者之無尽蔵也。
而吾与子之所共適。」
逝者如斯、而未嘗往也。
盈虚者如彼、而卒莫消長也。
蓋将自其変者而観之、則天地曾不能以一瞬。
自其不変者而観之、則物与我皆無尽也。
而又何羨乎。
且夫天地之間、物各有主。
苟非吾之所有、雖一毫而莫取。
惟江上之清風与山間之明月、耳得之而為声、目遇之而成色。
取之無禁、用之不竭。
是造物者之無尽蔵也。
而吾与子之所共適。」
客喜而笑、洗盞更酌。
肴核既尽、杯盤狼藉。
相与枕藉乎舟中、不知東方之既白。
書き下し文
蘇子曰はく、
「客も亦夫(か)の水と月とを知るか。
逝く者は斯のごとくなれども、未だ嘗て往かざるなり。
盈虚(えいきょ)する者は彼のごとくなれども、卒(つい)に消長する莫きなり。
蓋(けだ)し将に其の変ずる者よりして之を観れば、則ち天地も曾て以て一瞬なる能(あた)はず。
其の変ぜざる者よりして之を観れば、則ち物と我と皆尽くること無きなり。
而るに又何をか羨(うらや)まんや。
且つ夫(そ)れ天地の間、物各(おのおの)主有り。
苟(いや)しくも吾の有する所に非(あら)ずんば、一毫(いちごう)と雖(いへど)も取ること莫し。
惟だ江上の清風と山間の明月のみ、耳之を得て声を為し、目之に遇ひて色を成す。
之を取れども禁ずる無く、之を用ゐれど竭(つ)きず。
是れ造物者の無尽蔵なり。
而して吾と子との共に適する所なり。」と。
逝く者は斯のごとくなれども、未だ嘗て往かざるなり。
盈虚(えいきょ)する者は彼のごとくなれども、卒(つい)に消長する莫きなり。
蓋(けだ)し将に其の変ずる者よりして之を観れば、則ち天地も曾て以て一瞬なる能(あた)はず。
其の変ぜざる者よりして之を観れば、則ち物と我と皆尽くること無きなり。
而るに又何をか羨(うらや)まんや。
且つ夫(そ)れ天地の間、物各(おのおの)主有り。
苟(いや)しくも吾の有する所に非(あら)ずんば、一毫(いちごう)と雖(いへど)も取ること莫し。
惟だ江上の清風と山間の明月のみ、耳之を得て声を為し、目之に遇ひて色を成す。
之を取れども禁ずる無く、之を用ゐれど竭(つ)きず。
是れ造物者の無尽蔵なり。
而して吾と子との共に適する所なり。」と。
客喜びて笑ひ、盞(さかずき)を洗ひて更に酌(く)む。
肴核(こうかく)既に尽きて、杯盤狼藉(はいばんろうぜき)たり。
相与に舟中に枕藉(ちんしゃ)して、東方の既に白むを知らず。
■次ページ:現代語訳(口語訳)と単語・文法解説
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
『赤壁の賦』(蘇子愀然正襟〜)現代語訳・書き下し文と解説
>
『項王の最期・項王自刎』(於是項王乃上馬騎〜)現代語訳(口語訳)・書き下し文と解説
>
十八史略『鶏口牛後(蘇秦者、師鬼谷先生〜)』の書き下し文と現代語訳
>
漢文『矛盾』の書き下し文と現代語訳(口語訳)
>
『春夜宴桃李園序』現代語訳・書き下し文と解説
>
『登鸛鵲楼(かんじゃくろうに登る)』書き下し文・現代語訳(口語訳)と文法解説 王之渙
>
最近見たテキスト
『赤壁の賦』(蘇子曰客亦知夫水与月乎〜)現代語訳・書き下し文と解説
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング