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古文に出てくる品詞~動詞編~
著作名: 春樹
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古文に出てくる品詞~動詞編~

古文にも現代文の同じように、動詞形容詞といった品詞が登場してきます。
普段日本語を話すときにで、動詞だの形容詞だのと意識しながら話をする方はほとんどいないと思います。しかし、話す言葉と古典で読む文章とは全く違うもので、口語のようにニュアンスやフィーリングで問題を解こうとすると、あえなく撃沈、そして古典の苦手意識ができてしまうということも多いです。
あくまでも 口語と、ここで勉強している古典は違うものであることをしっかりと念頭において勉強をすすめていきましょう。
古典はニュアンスやフィーリングではなく、 覚えた者が絶対に勝ちます。
自分にはフィーリングで解ける能力があるんじゃないかなんて変な幻想は持たずに、1つでも多くの単語を覚えるよにしましょう。

長くなりましたが、品詞の1つ動詞について説明します。
動詞

動詞は、終止形がウ段で終わります。(ラ行変格活用だけは「リ」で終わります。)
わかりやすく例を挙げましょう。
言ふ見る蹴る 全部で終わってますね。

ちなみにラ行のものは4つしかありません。ここで覚えてしまいましょう。
ラ行変格活用は あり、居り(をり)、侍り(はべり)、いまそかり

リズムで覚えましょう。「♪ありをりはべり、いまそかり♪」です。
動詞の活用

動詞には以下9種類の活用の種類があります。

四段活用

活用型/活用形未然形連用形終止形連体形已然形命令形備考
四段活用
上一段活用イるイるイれイよ
上二段活用ウるウれイよ
下一段活用けるけるけれけよ 蹴るのみ
下二段活用ウるウれエよ
ナ行変格活用ぬるぬれ 死ぬ、往ぬ(いぬ)のみ
ラ行変格活用 「あり」、「居り」、「はべり」、「いまそかり」のみ
カ行変格活用くるくれ 「来」のみ
サ行変格活用するすれせよ 「す」、「おはす」のみ

四段活用は、動詞の語尾が「アイウエ」の4段のみで活用している動詞です。
動詞の中では一番多くの種類を持っています。基本的に現代語と同じです。
ex.書く、泳ぐ、遊ぶ
上一段活用

上一段活用は「イ」段1つで活用をします。
数が限られているので、これも覚えてしまいましょう
・着る
・似る、煮る
・干る(ひる)、嚏る(ひる)
・見る、廻る(みる)
・射る、鋳る(いる)、沃る(いる)、居る(ゐる)、率る(ゐる)
・顧みる、用いるのように語尾が「みる」や「ゐる」のもの
上二段活用

上二段活用は、「イ」と「ウ」2つの段を用いて変化する活用です。
ex.生く、過ぐ、恋ふ
下一段活用

下一段活用は「エ」段1つで活用します。
これは「 蹴る」だけですので、忘れないようにしましょう。
下二段活用

「ウ」と「エ」2つの段を用いて変化する活用です。
ex.失す(うす)、捨つ(すつ)、()
変格活用

○行変格活用は、いままで挙げた規則的な活用とは異なり、独自の活用をするものです。
ナ行変格活用は 死ぬ、往ぬ(いぬ)
ラ行変格活用は 「あり」、「居り」、「はべり」、「いまそかり」
カ行変格活用は 「来」(く)
サ行変格活用は 「す」、「おはす」

以上でで全部になります。
まとめ

古文ではこれを全部覚えなければいけません。
入試でこれだけをきかれることはほとんどありませんが、覚えなければならない箇所ですのでリズムにのってさっさと覚えてしまいましょう。

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