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枕草子 原文全集「むかしおぼえて」 |
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著作名:
古典愛好家
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むかしおぼえて
むかしおぼえて不用なるもの。
繧繝縁(うげむばし)の畳の、ふしいできたる。
唐絵の屏風の、くろみおもてそこなはれたる。
絵師の目くらき。
七八尺の鬘(かづら)のあかくなりたる。
葡萄染めの織物、はいかへりたる。
色好みの老いくづおれたる。
おもしろき家の、木立やけうせたる。
池などはさながらあれど、浮き草、水草などしげりて。
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